プロローグ『2015』

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彼らの能力は生まれながらにして持っているものもいれば、途中で覚醒するものもいる。 それが元々持っていた能力だったのかどうか、それが不明だった。 思いだしたのか、得たのか。 学会はその問題で持ちきりだ。 まぁ、どちらにしろ『メフ』が人類の5割にもなった。 『メフ』犯罪者が増えるように――― ―――『メフ』の警察や市民も増えていく。 犯罪が少なくなる日も近い。 むしろ減ってきている。 しかしだ、300人がいるビルに飛行機が突撃したとして150人の『メフ』が助かったとしても、残り150人の『人間』の何人が生き残るだろうか? 全員? 答えは否だ。 半分かそれ以上の『人間』が死ぬだろう。 『人間』と『メフ』の違いはそこにある。 そう考えると『メフ』がいかに化け物くさい奴らか理解できただろう。
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