第1章…“出会い”

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私は、上原歌音。 長崎で産まれて、一歳の時に、父の転勤でここ佐賀に越してきた。 小さい頃から人見知りで、誰かに逢うとすぐに母の後ろに隠れてしまうような内気な子だった。 一人っ子だから余計にママにべったりだったのかもしれないけど、とにかく部屋の中で絵本を読んだり絵を書くのが好きだった。 サラリーマンの父と、専業主婦の母。 私は、二人が結婚して8年経ってからやっと出来た子だったから、本当に本当に大切に育てられた。 そんな私が大雅と出会ったのは、小学校に入学する3日前の事だった。
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