第1章…“出会い”

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正反対に私は、内気で本当に口数も少なく大人しい子だった。 でも大雅はそんな私を毎日のように遊びに誘いに来てくれていろんなとこに連れてってくれた。 最初は嫌がって母についてきてもらいながらしぶしぶ遊びに行ってたけど、ずっと遊ぶうちに、いつの間にか私は笑顔の絶えない明るい子へと変わっていた。 『なぁ、お前の名前、かのんって呼びにくいな!そや、今日からはお前は“のん”じゃけぇの!』 『“のん”?わかった、大雅だけ“のん”って呼ぶの許してあげる。』 『じゃあ決まりだな!行くぞ、のん』 私は毎日毎日、日が暮れるまで大雅と遊んだ…… 喧嘩をしても、またすぐに笑いあって、まるで兄妹みたいに一緒に成長していった。
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