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大雅と再会してから一年後…
二人の誕生日、4月16日…
『歌音!キレイ!どうよ、私がデザインしたウェディングドレスは?』
『すごく気に入ってるよ。玲奈本当にありがとう。あんたがいてくれたから今日私はここにいるんだと思う。辛い時、いつも一番近くで支えてくれたから。本当にあり…』
そこまで言うと玲奈は急に私を抱き締めた。
『何言ってんの?それは私のセリフ。あんたがいてくれて本当によかった。ありがとう。絶対幸せになるんだよ。』
『うん。』
私は玲奈の言葉を聞いて、涙がポロポロ出た。
玲奈はそんな私を見て“せっかくの化粧が台無しじゃん!”と笑いながらメイクを治してくれた。
“玲奈本当にありがとう”
玲奈が控え室を出るとすぐに大雅が入ってきた。
大雅はしばらく私を見つめて、
『やばい!めちゃくちゃキレイじゃん。やば、まじやばい!泣けてきた。』
大雅は目頭を押さえながら後ろを向いた。
私は立ち上がって大雅の後ろから抱き付いた。
『大雅、私を見つけてくれてありがとう。もう離れたりしないからね。』
『当たり前だろ。もう二度と離さない。絶対に…』
『うん…』
私達はしっかりと抱き合った。
首には大雅のお母さんの形見のネックレス。
ネックレスはまるで私達を祝福してくれてるみたいにいつもよりもキラキラ光っていた。
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