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セレルディア軍本部 「♪」 3年前の宝珠を巡る戦いで軍の再編が行われ、一時期混乱していたものの、落ち着きを取り戻した軍の中を一人の少年が鼻歌を歌いながら歩いていた。 「お、ラーク。何だか機嫌がいいな」 「ああ、これから隊長が稽古つけてくれることになってんだ。俺、この前から楽しみで」 「そうなのか。そりゃ、いいな」 「だろ?あ、やべ。もう約束してた時間だ!じゃあな」 「おお、頑張れよー」 そう声を掛けてきた兵に手を振り、ラークは走りだした。 「ん?おい、シエン隊長は急な来客が来てるんじゃなかったか?」 「!!そうだった。やばい、行っちまったぞ」 後ろでそう話している兵の声にラークは気付かなかった。
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