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「えっ、じゃあ暫く隊長は留守なんですか?」 城から戻ってきたシエンの言葉にラークは呆然とする。 「ああ。…僕達の仲間の一人が行方がわからなくなってな。前の戦いで少し特殊な事情のある奴だったから探しに行くことになった」 手早く荷物を纏めながら言うシエンにラークは三年前の戦いのことを聞いた時のことを思い出した。 「いなくなったのって、レイドって人ですか?」 『守護者』としての宿命を背負い、一度はカルティエラで消え、そして二年前に戻ってきたとされている人物の名を上げる。 「ああ、そうだ」 「でも、その人がいなくなるなんて、まさかまだ何か…」 「さあな。それを聞くためにも探しにいくんだ」 そう言い、準備が出来たらしいシエンが荷物を背負った。
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