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……弥生はコーヒーを噴いてしまった。
「あーあ、汚いなぁ……」
「お前のせいだろ! なんつー失礼なことを……?」
怒り心頭な弥生は、あることに気がついた。
「………っ!!」
「き、キャラ的にって……ククク……」
真由は声を殺しながら腹を抱えて笑い、
明里は可笑しさのあまり、カウンターに突っ伏くしている。
呆然とそれを見ていた弥生に、いろはがまた一言……
「……なっ?」
「……お前ら後で覚悟しとけよ……」
ブツブツと独り言を言いながら、弥生は再びギターを弾き始めた。
……キーン!!!!
「わっ!!」
突如、鋭いハウリングが3人を襲う。
……どうやら、弥生が腹いせに鳴らしたようだ。
「ちょっとヤヨ! 近所迷惑になるから、あんまりハウらせないでよ!」
「うるさいうるさいうるさいー!」
……真由の言葉を遮るように再びハウらせると、弥生のギター音がうねりを増し、強烈なディストーションと共に爆音を掻き鳴らした。
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