TRACK 15

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……弥生はコーヒーを噴いてしまった。     「あーあ、汚いなぁ……」   「お前のせいだろ! なんつー失礼なことを……?」     怒り心頭な弥生は、あることに気がついた。     「………っ!!」   「き、キャラ的にって……ククク……」     真由は声を殺しながら腹を抱えて笑い、 明里は可笑しさのあまり、カウンターに突っ伏くしている。     呆然とそれを見ていた弥生に、いろはがまた一言……     「……なっ?」   「……お前ら後で覚悟しとけよ……」     ブツブツと独り言を言いながら、弥生は再びギターを弾き始めた。         ……キーン!!!!     「わっ!!」     突如、鋭いハウリングが3人を襲う。     ……どうやら、弥生が腹いせに鳴らしたようだ。     「ちょっとヤヨ! 近所迷惑になるから、あんまりハウらせないでよ!」   「うるさいうるさいうるさいー!」     ……真由の言葉を遮るように再びハウらせると、弥生のギター音がうねりを増し、強烈なディストーションと共に爆音を掻き鳴らした。
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