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「うぁぁぁあああああああ」
突然響く悲鳴。
男のものだ。
「あ、茜!」
今日の被害者か…。
そう悟った瞬間、茜の命が危ないことに気が付く。
殺人鬼はすぐそこにいる。
走る、走る、走る。
もう叫ばない。
殺人鬼がいるという恐怖と、走ることにいっぱいいっぱいだからだ。
俺は狭い路地を駆け抜けた。
もうすぐで視界が開ける。
殺人鬼に出くわさないように注意を払うなんて考えはなかった。
茜、茜、茜。
それしか頭にはなかった。
そして… 路地を抜ける。
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