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「祐ちゃんや・・・。お茶を一杯ちょうだいな?」
「んなものあるか」
「しょぼーん、うるうる」
泣きまねをする茜。
うるうる、という擬声語を口に出し泣きまねをするヤツをはじめてみた…。
「それより、茜。 学校はいつまで休みなんだ?」
「ん~? 今のところ未定だってさ。 でも近日中に再開するらしいよ~」
「お前…、毎回思うんだけど、それってどこからの情報?」
茜は学校のことをよく知っている。
聞いておきながらあれなんだが、どうも情報ソースが分からない。
「ふっふっふ」
人指し指を左右に振り、不敵な笑みを浮かべる茜。
「ずばりっ! アカリンなのです!」
「あー・・・」
藍澤 燈、通称アカリンは、俺たちのクラスの委員長を務めるエリート様。
普段あまり喋らないけど、どうも茜とは普通に喋ることができるらしい。
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