1人が本棚に入れています
本棚に追加
閑話休題
「で、用事はなんなんだ?」
「ん? 愛する幼馴染の部屋に理由もなく来ちゃダメ?」
「そんな設定ないから。 で、何なんだ?」
ふぅ…っとため息をつき首を横に振る茜。
「つれないなぁ~」
しばらく茜は考える素振りを見せ、口を開く。
「新しい犠牲者がでた…」
「ぇ・・・」
今日は5月8日。
〝例の事件”が始まったのは5月3日。
「3日から例外を除き、毎晩1人ずつ・・・か」
「うん…、それでさ、今日の晩、ちょっと町を見回りに行こうと思う」
「はぁ!? 殺人鬼がうろついてるのにか!?」
「許せない」
それもそうだろう…。
俺は黙るしかなかった。
いつもはおどけている茜の瞳が真剣味を帯びていた。
最初のコメントを投稿しよう!