オワリとハジマリ

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 ――ガシャァァン―― 茜が足元の椅子を蹴り飛ばす。 「アンタに何が分かるって言うの!? 10年間もほったらかしにして…。」  はっ!っと顔を上げる。 そこには顔を涙で濡らした彼女の顔があった。 「とにかく…ダメだ…」  俺がそれだけを言い残し、自分の部屋を出て行く。 不安がないわけではない。 これから彼女が起こす行動は、様々なことが暗示されている。 それでもこの場を去る。
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