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「何?夜まで待てない?今からでもいいけど?」
「違っ…!ぼっぼっ僕は…会長一筋で…あのっ」
「んー?」
慌ててる慌ててる。面白いなあ。
「こら!」
「痛っ!」
頭に衝撃が走り俺は男の子から離れる。上を見上げるとハニーブラウンのフワフワした髪の可愛らしい生徒が立っていた。手に凶器のファイルを持ち、可愛い顔に皺をくっきりと刻み込んで。
「塁ちゃん可愛いお顔が台無しだよー」
「台無しにしたのは何処のどいつだよ」
「えー?誰ー?」
俺は辺りを見回す。部屋には十数人の生徒がいて同時にビクッとなった。
「次ふざけたらこっちのファイルでぶん殴るよ」
塁は満面の笑みで分厚いファイルを見せた。
「ごめんなさい」
絶対痛いぞあれ。厚さ軽く15センチ越えてるから。あんなので殴られたら絶対脳細胞が減る。
「隊員に手を出すなよな。瑞樹は一応親衛隊隊長なんだから」
塁はため息をつきながら言った。
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