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「う……ん……?」
俺、神田狩人は不思議な光の中、目が覚めた。
狩人
「何処だここ……」
?
『気付きました?』
俺は突然声を掛けられ驚きながらも振り返ると誰もいない。
狩人
「誰なんだ……誰なんだ!!」
?
『私はエンブレム……あなたのマキナ。そして貴方は私のファクターなのです』
すると声がした直後、何もなかった光の中に急に俺の目の前に巨大な真っ黒なロボットが現れた。
狩人
「なんだ……これ……」
エンブレム
『貴方は闇の中をさ迷い、そしてこの世界に飛ばされてきたのです』
こいつ……俺の闇のことを……
エンブレム
『そして飛ばされてきた時に私の体に突き刺さり、死んでしまったのです』
……は?
狩人
「ちょっと待て!俺は絶対的に死なない体を持っている!突き刺さっただけで死ぬわけ」
エンブレム
『貴方は私の表面に漏れ出していた破壊ナノマシンにより、体の再生が妨げられ死んでしまったのです』
ナノマシンすげぇ!
狩人
「でもそれなら俺は既に死んでるんだろ?」
エンブレム
『私たちマキナは人間に危害を加えないように造られているのです。しかし例え事故であっても人間に危害を加えてしまい死に至らしめてしまった場合、私たちマキナに架せられた絶対的契約の『人間に危害を加えない』を遵守するため再生効果を持つ固有ナノマシンを人間に与え、蘇生させるのです』
狩人
「それ入れる前に破壊ナノマシンの活動を止めてくれれば普通に生き返るんですけど!?」
エンブレム
『……そっか!』
バカだろコイツwww
エンブレム
『まぁ既に貴方には固有ナノマシンを与えてしまった。それゆえに貴方は私と命を共有することになったのです』
ごり押しか!?拒否権はないんですか!?
狩人
「まぁいいや」
面倒事は嫌いです。
エンブレム
『よかった……なら貴方を私たちの世界に戻しますね』
私たちの世界?
疑問に思った瞬間、俺は気絶をするかのように意識を失った……。
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