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・真実の愛 ・
(不倫な純愛)
思えば辛く悲しい出来事でした。
何の前兆も…
何の説明も…
微かな望みを持たせる言葉も…
少しは未練があるよな言葉も…
何もなく。
死の宣告に等しいような…あの言葉。
怨みました…
憎みました…
涙…枯れました。
エッ!…何で…?
私が何かしたの?
私が嫌になったの?
ネエ…何で…?
誰か好きな人が出来たの…?
奥さんに見つかったの…?
私が重荷なの…?
ネェ…教えてよ…
もしかして私が結婚適齢期だから?
私は誰とも結婚しないよ。
ずっと達也さんと一緒だよ。
だから…
結婚してなんて言ってないでしょ。
達也さんだって言ったじゃない…
『僕とでしか久美が幸せになれないんなら』
『結婚は出来ないけど、ずっと側にいるよ』
そう言って…
約束してくれたじゃない。
なのに…何で…?
いきなり…
『愛がなくなった』
『別れよう』
『何も聞かないでくれ、家にも会社にも連絡しないでくれ』
『最初で最後の僕のわがままだ』
『兎に角…別れよう』
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