真実の愛(不倫な純愛)

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それまで見た事がないような真剣な眼差しで意を決したかのように一気に語り… 現金入りの封筒を置いて逃げるように出て行った達也さん。 …………… 職場の先輩だった達也さんは… 誰に対しても… 笑顔で優しく語りかける人とは知らず… 私にだけと勘違い… 次第に… 達也さんを意識するようになってた私。 そして… 誰にも優しい達也さんだと判った時には… 私の心の中で… 達也さんは私の全ての男性になっていた。 …………… 熱い思い。 大人の恋。 しかし… 私の思いは達也さんには届かなかった。 同僚から聞いて知ってる筈なのに。 何故…? 何で私を誘ってくれないの? 私に魅力が無いの? 職場恋愛だから? 妻帯者のモラル? 奥様オンリー? それとも… 私から誘われるの待ってるの? ズルイよ… そんなのズルイ。 達也さんに冒された私は支離滅裂の妄想を繰り返しながら… 狡(ズル)い女の究極の選択をした。 それは… 私の退職だった。 たとえ… 実らぬ恋だとしても… 私は… 苦しみから逃れ…
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