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「レミ?…レミ!レミーーっ!!」
少年は立ち上がって叫んだ。
「どうした嵩崎。急に立ち上がって」
(え?)
クラスメイト達が少しにやけてこちらを見ている。
「だ、だってさっきまでここで…ってあっ!!」
レミの机が無くなっていた。
「な…んで…!」
それどころかレミの筆箱もノートもランドセルも全部、なにもかもレミのものが無くなっていた…
そして
レミ自身居なくなっていた。
まるで元々存在しなかったかのように…
「レミ!レミはどこに行ったんですか?」
クラスメイト達は何を言っているかわからないというようにざわめき始める。
先生も反応に困っている。
「知らないよーそんな人」
「誰ー?」
(どう…いうことだよ…)
何がどうなっているのかわからなかった。
ただレミを呼ぶことしかできずにレミの名前を叫んだ。
喉が枯れるまで………
この時すでに少年の新たな物語は巡り始めていた―――――
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