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少女はかなり憔悴しきったようすで、今にも倒れてしまいそうな程だ。
そんな必死に訴えかける少女に対してとても悲しい事を話さければならないと思うと心が痛んだ。
「君のお母さんはね、君とは別の…」
ギィィィィィィィ
ビクッ
驚き声の方向に向いた。驚きながらも反射的に銃を構えていたが、目の前の光景に目を見張った。
十匹近い数の生命体がそこにいた。
「くそっ、何故こんなところにこれだけの数が居やがる。」
そう毒づき異様な生命体に銃を向けながらも一瞬目を親子の方に向けた。
少女は震えながらもぎゅっと母親に抱き着き、こちらを不安げに見つめている。
そして直ぐさま目線をじわじわと間合いを詰めてくる生命体共に戻し、引き金を引いた。
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