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俺達は校舎に入って上履きへ履き替え階段を登っていく。
俺と春久のクラスは五階の一室。
偶然にもクラスが同じになった俺達はやはりいつものように行動を共にする。
クラスへ入るとまだ予鈴が鳴らない時間帯の為か生徒達が爛々と賑わっていた。
俺はあることを思い出し気怠く肩を落として言う。
「そう言えば今日は朝礼か」
「秋に入ったからなぁ! あぁーっ! 面倒くせぇっ」
対して春久は痺れを切らしたかのように言うと自分の席に勢い良く着いて背もたれに大きくふんぞり返る。
席は名前順の為、五十音最後尾辺りの俺は窓際寄りの席。
同じく、“ま”の行の春久も窓際の席の為幸いにも二人の席は近く話しやすい位置にある。
しばらくして教室に担任の教師が入ってきた。
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