始まりは偶然

6/25
前へ
/113ページ
次へ
辺りからは拍手の音が盛大に聞こえた。 そうして朝礼は終わり全校生徒は自分達のクラスへ戻っていく。 ―――教室――― 「やっぱりあの生徒会長は気に喰わねぇなっ!」 帰ってくるや否や春久は生徒会長に不満があるのか頬を膨らます。 「何が気に喰わないんだよ?」 俺はその春久の態度に呆れ渋々不満事に耳を傾ける。 すると春久は声を荒げて言う。 「あのキザな態度っ! 女子達にモテる様っ! 全てが気に喰わねぇっ!」 俺はただの僻みにしか聞こえないと春久の愚痴に深く溜め息を尽き肩を竦めた。 その時―――――。
/113ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加