1、夢乃落園

2/2
前へ
/11ページ
次へ
く、だ、ら、な、い、…。 夏休みなんて何が楽しいんだろう。 何がそんなに愉快なんだろう。 「はいはーい!!みんな静かにして下さーいっ!!」 ダンッ!と会長が教壇から身を乗り出した。 「青年の里の希望者はいませんかー??」 ……… あぁ…全く無視かよ…。 青年の里。 自分もそれを知った時は目を疑った。今時そんな奴… えぇー方々がいるなんて思わなかったし。 団体をお呼びかと思えば 採用1人、って。 内容…とか…説明書、じゃあるまいし。ふざけてる。 今時、行くかし。 「あー帰りコンビニ寄って、アイス…」 何故だろう。 とたんに鼓動が高鳴った。 ガタッ。 息を切らした俺が立ってた。 「あの…っ!…っ俺がやります…!!」 何故だろう。 でもこの時から何かが俺を変えていた。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加