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「ひーろみっ!何してんの?」
彼は浩介さん。
背はまあ高いかなぐらいで、
ピアス開けまくりのちょっと不良ちっくな人。
3年なんだけど,
最近やたらとあたしに話しかけてくる…。
「いや特にすることないから
帰ろうかなって思ってたとこです~」
そうやって適当に会話を終わらせようとすると,
「んじゃ一緒に帰ろうよ♪」
ってすかさず言ってきた。
…まあ帰るぐらいいっか!
ってことで一緒に帰った。
すると,案外話が合う人で
帰り道はすごく楽しかった。
…うん。
その流れで,
「もうちょいはなそうよ!うちおいで!」
って言われたら断れないよね…。
そして,
「なんとなく」で行った浩介さんの部屋で
まあ妥当とも言える結果になったのは
言うまでもない。
「いやー,つい出来心?まあ付き合ってなんて言わないし、みんなにバレたら恥ずいっしょー?これからもよろしく頼むよ」
って軽く脅しまでされて出された帰り道は、すごく寂しかった。
…何やってんだろ。
まあ処女だった訳じゃないし
慣れてるからいいんだけどさ…
なんであたしって
そういう目でしか見られないんだろ?
そんなことを考えながら歩いてると、
ふいに誰かからメールがきた。
…知らないアドレス。
誰だよって思いながら開いて、心臓が止まりそうになった。
「益章。いまどこ?」
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