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...8時45分
二人は当然遅刻し、校門の前に立っている先生にたっぷり文句を言われた後教室へと向かった。
「なあ裕也」
寛人が話しかけてきた。
「何?」
裕也がそう言うと、
「お前ってさ今好きな人いる?」
そう寛人が尋ねた。
「....」
俺が黙っていると寛人が笑いだした。
「ハハハ。まさかお前まだ松川の事が好きなのか?」
「うるせー!悪いか!!そう言うと俺はそっぽを向いたまま教室へと向かった」
「なああいつ転校したの中学の時だぜ!いい加減新しい恋さがせよ!」
寛人が悲しそうに言った。
裕也の好きだという松川は2年前に転校していて、裕二も寛人も彼女が何処に行ったのかは分からなかった。
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