「リグレット」

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「リグレット」

「リグレット」 褪せてにじむ糸と 零れてく頬伝う滴 あの日交わした 君との約束儚く崩れ 結んだ糸二つに裂けて 泣き出した空に思い流し 去りゆく背中視界霞む 君を思い続けて 傍にいたあの日々 手を伸ばしても届かない 気付かぬ振りをしたら 今も笑えてたかな 君のことが愛しくて どうか嘘でもいいの ただ君そばにいたい 手放したくない ひとり俯き震える 色のない君との空間 温度を持たない 冷たい部屋で 苦しくもがく 終わり告げた2人の時間 何度も叫び枯れ果てても 再生は不可で視界煙る もし夢が叶うなら 傍にいられるのなら すれ違うことのない二人で どこにもいかないで きつく握りしめて 繋いだ手を離さない 叶わないものと解りながらも 想い変わらず すれ違う人並みに 君の姿を映して 追いかけても見つからなくて 幼い約束を 果たせないままに 記憶の中消えていく 君を思い続けて 傍にいたあの日々 手を伸ばしても届かない 気付かぬ振りをしたら 今も笑えてたかな もう戻らぬあの日の2人 残像だけが微かに揺れた
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