あいつ

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あいつ

わたしのなかのあいつは いつもわたしを嘲笑う 「どうしてこんなことも        できないの?」 「本当は構って欲しいだけだろ?」 頷くしか選択肢がなくて 泣くこともできないわたしは そんな自分に、あいつに 殺意を覚えるの 罪悪感より恐怖感が大きくなり わたしは死ぬことさえ ろくにできないのです 嘲笑うあいつに 嘲笑われたわたしは 明日は、嘲笑われることが 出来ているのでしょうか?
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