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「独りで死んでくよか、誰かと居たいじゃん」
「『誰か』で良いのか?」
「何だよ? じゃあ、鷺澤は特定の人間が居るわけ? コイツと居たい! みたいな?」
茶化された気がして、不愉快になる。
「別に居ないけどな。お前、嘘で良いから俺等と居たいって言えよ……」
「……は?」
鷺澤の、あまりにもらしくない台詞に、二の句が告げない。
「……楠本言ってやれ!」
呆れたのか、恥ずかしくなったのか、鷺澤は楠本に投げた。
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