災厄は突然に

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     「オレばっか言わされて、笑い者になって……格好悪い」  声に出して気付いた。いつも仕舞っている気持ちを、自覚して外に出すのって、不意に漏らすよりも恥ずかしい。  「こんなトコ誰にも見られたくない」  だからって、階段下の物置に蹲ってるのは、我ながらどうかと思う。  埃っぽいし、何より怪しい。    「……諦めて教室帰ろう」  予鈴までは、まだ時間もある。今から戻れば、始業前に席に着ける。    
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