逃走

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……パチパチパチ。 紫藤が拍手しながら2人に近寄る。 「素晴らしいコンビネーションですね。小室君、宮本さん。…しかしこれは私の意見の証明になりますよ。このような暴動が起きるのもリーダーが不在だからです。…このチームには必要なんですよ『リーダー』が。」 うざったい演説だ吐き気がする。 毒島先輩は冷静だ 「だから?」 「このような暴動を避けるためにも優秀な『リーダー』が必要ってことですよ。」 高城さんはなんか冷たい。 「候補者は1人ってわけ?」 「あなた方は生徒、私は教師。これだけでも十分だと思いますよ。…わたしなら皆さんを安全かつ迅速に避難させることができます。どうでしょうか?」 紫藤の変なジェスチャーが加わった演説のあと… …パチパチパチ。 後ろの生徒は全員拍手した。 「どうやら多数決でわたしがリーダーのようです。」 お辞儀して満足そうに言いはなった。 「もう…いや。」 麗はバスを飛び出して行ってしまった。 「麗!!戻ってこい。」 孝は説得しようとしたが 「あんな奴と一緒に居るくらいなら歩いたほうがましよ。」 麗は聞く耳もたない。 「おやおや、行動を共に出来ないのであれば仕方ないですね。」 孝は固まってしまった…そしてバスを飛び出した。
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