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「全員走れ!」
不意に男子生徒が音を響かせてしまい《奴ら》に気づかれた。
先頭を孝と毒島先輩が道を開け、横から来る《奴ら》を麗と平野が蹴散らし、後ろを俺が吹っ飛ばして行った。
あと100mって時に男子生徒が《奴ら》に捕まり『噛まれた』
「うわあぁぁ!」
彼女らしき人が名前を叫びながら戻ろうとする。
「駄目、掴まったら終わりよ!」
…フルフル…。
首を横に振って彼女は戻って行った。
「なんで!?…ちゃんと忠告したのになんで戻って行っちゃうわけ?」
また、高城は錯乱し始めている。
「止まってないで走って下さい!!高城さん!」
平野の声で目を覚まし
「あ、あんた何の権限があって私に命令するわけ!?」
もとに戻ったみたいだな。
「…何故でしょう?」
平野のスーパースマイルで何も言えなくなった高城沙耶。
「楽しそうだな。」
毒島先輩の声で紅くなった2人…脈アリだね。
「とにかく…走れ!」
孝は《奴ら》を蹴散らしながら進んでいく。
…よし、たどり着いた。
鞠川先生を始めだいたい乗り込んだ。
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