855人が本棚に入れています
本棚に追加
小室 孝は走っていた。
遠目だが、見たことを伝えるため、愛する人を助けるために教室に向かって走った。
…ガラッ
「孝?」
麗はきょとんとしてる。
「ここは危ない。逃げるぞ。」
「え?…どういうこと!?」
まだ疑ってる孝は苛立ちを覚えて麗の腕を取った。
「孝、どうしたんだ?」
永も立ち上がって孝に訊ねた。
「永も来てくれ。」
孝は覚悟を決めた目で永を見た。
「…そうか。わかった。」
孝と麗と永が教室を出て走り去ったあと…教室がざわついた。
ピンポンパンポン…
「校内で暴力事件が発生しました。生徒は教員の誘導の下避難して下さい。繰り返します、校内で暴力事件が発生しました。生徒は…うわああぁぁ…ブツッ。」
「来るなあ…来るなぁ……ぎゃぁぁ!」
静寂が包んだ…次の瞬間
『うわああぁぁ…きゃぁぁ!』
教員と生徒が叫びながら逃げ出した。
天野孔雀はエアガンを装備して…ゆっくり教室を出た。
最初のコメントを投稿しよう!