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…その頃校舎では
孔雀、孝、麗は屋上から職員室に向かっていた。
「きゃぁぁ!」
…
「何?悲鳴?」
「高城の声だ。」
俺達は職員室へと走った。
「大丈夫か!?」
そこには《奴ら》がいた。
「高城さん!そこの工具袋にドリルがあるので使って下さい。」
平野の的確な指示に狼狽える高城沙耶。
「いやっ!来ないで…イヤー!」
無意識かドリルを突き上げて《奴ら》の顔を潰す高城。
グシャ…グシャ。
…現実は残酷だ。
息つく間も無く5人くらいの《奴ら》が俺達を囲んだ。
「俺は右側を…麗!」
「わかったわ!」
孝が右側、麗が左側、俺はバックアップ。
練習しないで息が合う2人に少しの間見とれてた。が
「孔雀!後ろ!!」
「へっ?」
嫌な予感…。
振り向くと《奴ら》の1人がすぐ側まで来ていた。
「はははっ。」(死んだな…俺が。)
死を覚悟して目を瞑った瞬間…
グシャ…。
嫌な音と共に
「大丈夫か?」
綺麗な声が聞こえた。
「大~丈~夫~?」
あと妖らしい声も…これは分かる。
天然養護教諭の鞠川先生だ。
内心ドキドキしながらも「大丈夫です」と返事をした。
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