出会い

2/5
1671人が本棚に入れています
本棚に追加
/287ページ
その謎の男とは…。 SNSで出会った。 今時 誰だって一度は ひらく ソーシャル ネットワーク サービス 私はこのサイトでは 主に仕事の話題を日記や関連コミュニティーで利用していた。友達もほぼ同僚やプライベートな知人や友人であった。 5月の連休も終わり 昼間は初夏を思わすような 爽やかな暑さの中 いい天気が続いていた。 (あ~今日も仕事疲れたぁ~。さてと、開いてみますか。今日の仕事日記でも付けておくか。) 22時、残ったビールを飲みながら、ちょっとゆっくり過ごせる自分の時間。 子供の寝顔を見て、癒され。 “かわいい”って心の中で思って。 テレビの音量を小さくし、パソコンの電源を付ける。 いつもと変わらない、 いつもの夜。 そして、いつものようにマイページを開くと…。 (ん?誰だ?) そんな中ぽつり ぽつりと見慣れない足跡が。 (誰だ?) とりあえず 足跡をつけかえす。 どうやら男性の名前ようだ。 幾日か過ぎ…。 開く度に何度か足跡があった。 ついに気になり詳細を 開いてみると…。 それなりに日記も書いており コミュニティー内容も至って普通。会社員らしいが、家族の話題はどこにもなく どうやら独身らしいことが日記から想像出来た。 最近転勤して来たらしく。 アプリもしてるんだ。 トップ画面には 飼い猫らしい猫の画像。映画、音楽が好きなんだ…。ベースが弾けるんだ。 男性 年齢不詳。 (だが何故 私のところに足跡を? 取り留めるような 画像も載せていないのに…。) 私のトップ画面は 子供の寝顔だし。 仕事絡みでもなさそうである。 (通りすがりかな…。) その頃の私は 興味すら湧かず それ以上何の気にも止めなかった。 (何万人とこの時間帯もこのサイトを開いているであろう…。誰だか分からない人や、営業絡み…そんな足跡は今に始まった訳ではない。) (ただ気の合う同僚の愚痴の場や、遠距離となってしまった友人。その近況を知る為に使っていた。そう、わざわざメール打つほどの内容でもない時等…、急ぎなら直接電話する。だから知らない友達も増えることなく、3年が経過していた…。)
/287ページ

最初のコメントを投稿しよう!