1681人が本棚に入れています
本棚に追加
ある休日、子供がお昼寝している時ついに…。
(解決方法はやっぱ電話しかないか…。)
非通知で掛けてみる。
(あまいなぁ私…、だから男見る目ないんだ…。まぁこれも何かの縁か…。声聞くぐらいならいいかっ。)
「もしもしハジメマシテ」ぎこちない電話がスタートした。
すると 40~50代かなぁと思わす落ち着いた声。
「ハジメマシテ」余り慣れていないのか ちょっとした緊張感がお互い無言で数秒間。「…で電話ありがとう…。」
(何を話せばいいんだろう…?) とりあえず質問してみた。
「今日はお仕事休みなんですか?」
「今日は少し会社で仕事してきた。主に机の中の整理だよ。あと敬語なんて使わなくていいよ。」
「うんでも…。机の中の整理の為、出社?」
(何やってる人だよ?会社近いと聞いてたが…?)
「机の整理って?溜まった書類のこと?」
「そうだね。事務的なことばかりだから、逢ってくれるなら教えてあげるけど。聞けば納得するよ」
(聞けばって、そりゃ分かるでしょう!会社内にいて、いつでも私的な電話が出来、短時間でも出社して、転勤もある。銀行マン?いや違うなぁ…。営業マンにしては 電話ぎこちないなぁ…。営業的な明るさや、爽やかさに欠ける(笑)社長かぁ?ましてそれはないかぁ(笑)考え過ぎた…。)
「そうだ前言ってた、焼き肉食べに行こうよ。子供も連れておいでや。」
(なんだょ。いつも突然…。)
(焼肉の話し、そぅ言えば前してたなぁ…。)
「食べには行ってもいいけど、どこに住んでるの?」
(本当に食べるだけならいいけど(笑)それだけで終わらないでしょっ(笑)…。どこ住んでいるんだ?)
「〇〇〇だよ」
(マジで?それで?ぅ…。私と同じ町だ)
「〇〇のどこ?」
「〇〇のスーパーや銀行、郵便局、区役所近くに会社の部屋があるよ。分かる?遠くても迎えに行くよ。」
(ビックリ!私の家から車で5分とかからない。住所なんて教えてないし、そんな情報載せてないしなぁ…。知ってる訳ないよなぁ…。)
「知ってるよ…。私も〇〇に住んでるから。」
「家近くなの?ここ分かる?本当?良かった。じぁ一緒に行けるね。また考えておいて、花火も買っておくから。今日はありがとう。また連絡待ってるよ。じぁ。」
「ぅ…うん、また」
(またその男のペースに巻き込まれた。女性慣れしてるのか?私が鈍いのか?だいたい何故そんな近くに住んでいるんだよ(笑)すれ違っていても不思議ではない距離。)
最初のコメントを投稿しよう!