謎めき

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ある休日、子供がお昼寝している時ついに…。 (解決方法はやっぱ電話しかないか…。) 非通知で掛けてみる。 (あまいなぁ私…、だから男見る目ないんだ…。まぁこれも何かの縁か…。声聞くぐらいならいいかっ。) 「もしもしハジメマシテ」ぎこちない電話がスタートした。 すると 40~50代かなぁと思わす落ち着いた声。 「ハジメマシテ」余り慣れていないのか ちょっとした緊張感がお互い無言で数秒間。「…で電話ありがとう…。」 (何を話せばいいんだろう…?) とりあえず質問してみた。 「今日はお仕事休みなんですか?」 「今日は少し会社で仕事してきた。主に机の中の整理だよ。あと敬語なんて使わなくていいよ。」 「うんでも…。机の中の整理の為、出社?」 (何やってる人だよ?会社近いと聞いてたが…?) 「机の整理って?溜まった書類のこと?」 「そうだね。事務的なことばかりだから、逢ってくれるなら教えてあげるけど。聞けば納得するよ」 (聞けばって、そりゃ分かるでしょう!会社内にいて、いつでも私的な電話が出来、短時間でも出社して、転勤もある。銀行マン?いや違うなぁ…。営業マンにしては 電話ぎこちないなぁ…。営業的な明るさや、爽やかさに欠ける(笑)社長かぁ?ましてそれはないかぁ(笑)考え過ぎた…。) 「そうだ前言ってた、焼き肉食べに行こうよ。子供も連れておいでや。」 (なんだょ。いつも突然…。) (焼肉の話し、そぅ言えば前してたなぁ…。) 「食べには行ってもいいけど、どこに住んでるの?」 (本当に食べるだけならいいけど(笑)それだけで終わらないでしょっ(笑)…。どこ住んでいるんだ?) 「〇〇〇だよ」 (マジで?それで?ぅ…。私と同じ町だ) 「〇〇のどこ?」 「〇〇のスーパーや銀行、郵便局、区役所近くに会社の部屋があるよ。分かる?遠くても迎えに行くよ。」 (ビックリ!私の家から車で5分とかからない。住所なんて教えてないし、そんな情報載せてないしなぁ…。知ってる訳ないよなぁ…。) 「知ってるよ…。私も〇〇に住んでるから。」 「家近くなの?ここ分かる?本当?良かった。じぁ一緒に行けるね。また考えておいて、花火も買っておくから。今日はありがとう。また連絡待ってるよ。じぁ。」 「ぅ…うん、また」 (またその男のペースに巻き込まれた。女性慣れしてるのか?私が鈍いのか?だいたい何故そんな近くに住んでいるんだよ(笑)すれ違っていても不思議ではない距離。)
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