ある冬の日

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「明日 中矢に逢ってこいよ。中矢の会社知ってるだろ?」 そう笑顔で言って来た夫。 「うん。あなたは一緒に行かないの?」 「俺か?子供じゃないんだから、妻が仕事決めるのをとやかく、言うつもりはないよ。嫌なら無理することないんだよ。明日は中矢ずっと事務所に居るって言ってたから」 「うん。分かった。行ってみるよ。」 夫を支える妻であり、子供を育てる母である為…。 そう、どこかで必死に思おうとしていた。
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