火照り

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私は『血蝶』の総長として結構知られてるから顔がバレると面倒。 だから、伊達眼鏡をかけ、喧嘩の際おろしてる髪を結い上げる。 格好は目立たないように地味めにして少しだけオシャレにハイヒールを履いてみた。 初めて履いたから何だか慣れない……。 私は少しフラフラしながらも街を歩く。 暇な日はすることがないから街を適当に歩き、可愛い服やアクセサリーを見て楽しむ。 お金がないから買えないけど……。 店内の階段をおりてた時、慣れないハイヒールのせいでバランスを崩した。 場所は結構上の方。 酷い痛みに予想し、目を閉じる。 だが、腕と腰が力強く抱き寄せられた。 おかげで転ばないでは済んだ。 「大丈夫か?」 抱き寄せられてるせいで耳元で美声が囁かれ、耳が犯される。 「だっ大丈夫です!」 足元を確認して慌てて離れる。 そして、あれ?さっきの美声聞き覚えがある気がするなぁ……なんて頭の隅で考えた。
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