火照り

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助けてくれた相手を見て、目を見開いた。 超がつくほどの美形。 いや、驚いたのはそれだけじゃない。 相手は…… 敵チームの総長 沙羅乃 朝緋だった。 何で助けてくれたのがよりによってこいつ!? ってか私服似合い過ぎなんですけど!! 何でモデルやらないの!? スカウトマンいないの!? なんて私が脳内暴走してた時、あれ?と沙羅乃が顔を近付けて来た。 一気に熱が顔に集中する。 「お前……どっかで見たような……」 眉を寄せてポツリと呟く沙羅乃の言葉に私はビクッと反応した。 「気っ気のせいですよ!」 「そうか?」 「はい!」 バレると色々面倒だし、『血蝶』の総長がこんなダサい格好してるってバレたくない! 「あっあのありがとうございました! 失礼します!」 私は逃げるように慌てて走り去った。 その時私は、ポケットから定期が落ちたことに気付かなかった。
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