見つけた。

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彼女からメールがこなくても僕は寂しくはなかった。何も言ってくれないと逆に気持ちは燃え上がり暴走した。`最近メールくれないね?忙しいの?'彼女は必ずこのメールを読んでいる!`もし僕に時間が一日でも出来たらすぐにでも行くから、その時は会ってくれる?'僕は確信していた。彼女は絶対にこのメールをみていると`遅くなっても大丈夫だから返事くれない?僕待ってるから'強行突破でこの作戦に出た事もあった。気が付けば彼女はほとんど返事をしてくれなくなっていた。たまにくれても`健ちゃん大好き。'とだけだったり`会いたいね、でも会えるの?'の一言でおわりそれきりの事が多くなった。僕が大事な話があっても会話が続かない。`今撮影現場で怪我しちゃったよ。心細いからメールちょうだい。待ってるから。'どうしても彼女と話がしたかった。本当は怪我などしていなかった。`怪我したの?やだ大丈夫なの!私はこのままじゃ何もしてあげられないよ。ごめんね。でも心配になって来ちゃった。私どうしたらいい?'優しい彼女のメールはとても心地よい。僕は彼女を守ってあげたいと思っていた。年齢の差はもはや関係なかった。
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