見つけた。

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「今、なにしてる?」 僕はどんな時でも彼女を求めていた。しかし気が付けば彼女からのメールは全くこなくなっていた。 彼女はいつまでも会えない僕に愛想をつかしているのだろう。分かっていた。 「彼女とアドレスを交換したい」 早くそうしなければいけなかった。ずっとこのサイトにいるつもりはなかったが自分の携帯が事務所のものだというようなあらゆる事情が道をふさいでいたから。 「分かったわ。貴方の個人携帯を作るわね。その方が早いし気が楽でしょ?」 マネージャーが痺れを切らせて提案してくれた。 そうかその手があるじゃないか。僕は立ち上がった。 `マネージャーが話があるんだって!今メール出来る?今じゃなくてもいいんだ。このメールに気が付いたら返事して。お願い!'大切なメールだった。彼女が見てくれますように。返事をしてくれますように!僕は祈る思いだった。 すると、間も無く彼女からメールが届いた。僕は胸が高鳴っていた。
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