見つけた。

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彼女と出会って半年が経つ頃には大々的にマネージャーが動いてくれるようになっていた。というのも聞かれたのだ。`しょっちゅう携帯見てるね?何かあるの?'最初は`う~ん友達から'とか言っておいた。そのうち`何!携帯握り締めてニヤけてる?もしかしたら大切な人?'ギクッ!バレたか!`実はサイトにいるんだ。会いたい人が'僕は観念した。`サイトってどんな?ねえっ女性なの?'やっぱり聞くよな。 `出会い系なんだ!だからまだ顔も知らない人なんだ。'僕はマネージャーに包み隠さず全てを話した。僕の話しを黙って聞いていたマネは途中厳しい表情をしたが次に `そう。健の言いたい事は、確かに分かったわ。健は彼女に本気なのね?'一言だけ言った。 `何がどう分かったの?'本当だろうか。`その人と私も話をさせて!健に協力したい!'あぁ反対されるかと思った。まあされても押し通す気でいたんだけど。 `健!一つだけ約束して!この事は事務所には絶対に喋らないって。お願い!これは何故だか貴方も分かっているわね?' もちろん分かっていた。しかし僕の気持ちが本物なら事務所も認めざるを得なくなるだろう。僕はどんな事があっても彼女を諦めるつもりはなかったし、それなりの覚悟も決めていた。
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