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人差し指にはめた指輪を眺める。
料理用に作ったのとは別の焚き火の光でゆらゆらと光っていた。
…あっ。
「ミュー食べちゃダメ!」
慌ててミューを鍋から引き剥がし、食料を確保する。
熱い。
「ミュー、火傷してない?
鍋触ったでしょ?」
しかしミューは火傷なんてしていなかった。
ドラゴンの鱗のお陰なのだろう。
子どもだからか、鱗は小さくて柔らかくさわり心地がいい。
大きくなって鱗が硬くなったら触ると怪我をしてしまうかもな、なんて考えてみるけどまだ何となく想像が出来ない。
キラキラと光る鱗は本当に綺麗だ。
せめて立派に成長出来るまでは守らなくちゃ。
そう決意しながら肉を口に運んだ。
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