ギルマスと勇者

3/10
前へ
/191ページ
次へ
魔力は1億で属性は、自然属性全てに光、さらに希少属性の破壊を持っているときている。 この世界最高峰の我がギルドの帝たちの平均でも魔力は五百万。 属性を三つ以上もっている奴は見たことが無い。 だが、やはりいくら人格がいいと言っても畏れを抱いてしまう。 今は打倒魔王という目標があるから国民も勇者を応援しているが、倒した後はきっとほとんどの者が恐れ排除しようとするだろう。 はぁ…。 一番いいのは、元の世界に戻る事だが、呼び出す方法はあっても、帰す方法は分からない。 つくづくかわいそうな奴だと思う。 「マスター、何ぼうっとしてるんですか! 手を動かしていたってぼうっとしてる事ぐらい分かるんですからね」 飴玉と共にキツイ言葉が飛んできた。 ぱしっと片手で掴みすぐ口の中へ放り込んだ。 俺がこんな事考えていても仕方がない。 甘酸っぱい飴を転がし、今度は真剣に書類へと向かった。 《ギルマスend》
/191ページ

最初のコメントを投稿しよう!

262人が本棚に入れています
本棚に追加