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「龍弥様、どこにいらしてたのです?
私、龍弥様に魔王の居場所が分かったので教えてさしあげようとしてましたのに、いつもどこかへ行ってしまうんですもの。
…この後は何か用事でもあります?」
転移した途端、ナリアがやってきた。
この後は特に用事は無いし、もう強くなったから魔王も絶対倒せる。
「僕は今まで特訓してたんだよ。何も告げずにクエストに出かけたりしてごめんね。
だけど僕は強くなったから、いつでも魔王を倒しに行けるよ!」
「さすが龍弥様ですわっ!」
うわっ、ナリア何で抱きついてきてるの!?
「ナ、ナリア突然どうしたの?」
するとナリアは何故か顔真っ赤になってバッと離れた。
「ご、ごめんなさい。
その…つい嬉しくて…」
あぁ、そうか、恥ずかしくて真っ赤になっちゃったのか。
一瞬怒っちゃったのか考えじゃった。
「今すぐにでも魔王倒しに行くよ。
早くこの世界に平和が戻るようにね。
だから、ナリアはここで待ってて。
ほら…そんな心配そうな顔しないで。
僕の強さはナリアが一番よく知ってるでしょ?
僕が帰ってきたきた時にお風呂入れるようにして欲しいな」
そう言って笑いかければはぅと良く分からない言葉を発してぎゅっと抱きしめてくれた。
だからぎゅっと抱きしめて、その状態で魔王の居場所を聞いてから、行ってきますと一言、転移でまずはギルドへ向かった。
〈勇者(笑)end〉
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