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「…ミュー…」
微かな声でハッと顔をあげた。
いつの間にか寝てしまっていたらしい。
焚火も消えかかっており、少し肌寒かった…。
「ミュー…」
再び今にも消えそうな声が聴こえてきた…。
…あっ。
慌ててミューを探し始めた…と、腕の中で何かが動き出し、びっくりして目を向けるとミューがこっちを見上げていた…。
袋の中に入れて暖めていたはずなのにな…。
寝ている間に腕の中に入ったのだろう、びっくりして放り投げなくて良かったぁ。
「ミュー…」
再びミューは鳴いた。
…物欲しそうな目をしながら。
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