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「はい、私のお悩みは人探しなんです。 」
人探しか…。結構今までに1番多かった相談だ。
「分かりました。では、その人はどのような人ですか? 」
「その人実は… 」
言いにくそうに幽霊が言った。
「屍なんです。 」
屍…か…。
1番厄介なタイプだな。ただの幽霊ならまだしも、屍か…。
屍とはまぁ簡単に言えば、復讐心、嫉妬など思いが強い幽霊が一時的に蘇る事が出来る。パッとみは、普通の人間。だが、その屍が本性を出す時、まるでゾンビの様な最悪な屍なのだ。
しかも厄介な事に屍は本性を現すと、話がまともに出来ない。つまり、理性が無くなる。もっと厄介な事に屍だと猛が言うにはすぐに気配が分かりにくいらしい。しかも波奈鹿は嘘が見にくいだとか…。
つまり、屍は1番厄介で1番最悪で1番オレらの力が使いにくい相手なのだ。
「だ ダメですか? 」
悲しそうな顔の神木。
別にダメとか無いけど…
「大丈夫です。我が校の生徒、先生なら誰でも相談にのり、解決するのがオレらの役目ですから。 」
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