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「えっと、あの… 」 ここの女子生徒の幽霊か…制服は着くずしたりしてない。真面目な奴だったのか? 「あの…名前忘れちゃったんですけど… 」 あぁ…名前ね。 死んだときのショックがでかかったり、死んだ理由が悲惨し過ぎると自分の名前や大切な人の名前、記憶を忘れる事が多い。 つまり、まれにこうゆう事はありえるのだ。 「あぁいいですよ。よくある事ですから。 」 オレはそう言って下野先輩を見て言った。 「下野先輩。 」 すると下野先輩はイヤホンを外して、オレに敬礼して言った。 「ラジャ♪ 」 下野先輩は幽霊をじっと見た。いつもと違う下野先輩の顔。 「神木 賀奈子(かみき かなこ)。死因は生徒に階段から突き落とされ他殺。 」 そう言うと下野先輩はオレを見て言う。 「以上デス!部長! 」 そう言ってまたイヤホンを耳にかけ、音楽を聞きだす。 そう、オレは部長なのだ。2年なのに…3年生がやれよ…。何か流れでやった様なもんだし… 「だそうですがあなたの名前だという事に自覚はありますか? 」                オレが優しく幽霊に聞く。 「はい…多分… 」 「では今から相談に入ります。神木さん、あなたのお悩みを教えてくれますか? 」
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