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「そお言わずに、鎖姫」 トウカゲはアルゼラの肩に腕をのせて宥めるように二度三度と肩を叩く。 「ちっ、仕方ありません。雑務クンF、次はありませんからね!」 アルゼラはそう言い放つと、集団の先頭をずんずんと突き進んでいった。それを見届けたトウカゲは、今度はいまだ固まったままの彼の肩に手をかけた。 「大丈夫か?」 「は…はい、すいません」 「気にすることはねえ」 トウカゲは彼の肩を叩くと、集団に続くように促す。 「てめえらには時間稼ぎの為に追っ手、凄腕剣士の相手をしてもらうことになる。まあ本格的に戦闘する事はねえだろおが、それでも丸腰じゃいくら何でも無謀すぎる」 「だから僕達に武装をさせると?」 「そおだ。別にいらねえのならそれでもいいがな」
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