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これは幸運なのだろうか。資金を調達しにきて、もしかした武器まで。とそこまで考えて、彼はそのいささか楽観的すぎる考えを一蹴した。
それよりも彼には考えることがある。本当に、このまま流れに任せて主人公達と敵対してしまってもいいのだろうかと。
しかし、しかしこのまま話だけ聞いて、やはり仕事を降りるなんて事は不可能に思えた。さきのアルゼラの様子を見た後なら尚更に。下手な事をすれば、次の瞬間にはこの世にいないなんてことがあるかもしれない。
「どおした?早く来い」
「あ、すいません」
出入り口で待つトウカゲに急かされて、彼は酒場を後にした。
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