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「これから雑務クン達に渡す物があります!」 アルゼラはそう言うと、順番に何かの入った小袋を渡していく。彼もそれを受け取って、中身を確認する。中から出てきたのは、赤いレンズのついたゴーグル。 「暗視用のゴーグルだ。夜のドンパチに慣れてねえなら、着けておいて損はねえ。それに、顔を隠すのにも役に立つ」 「雑務クン達はこの菩薩の如き優しさを持つアルゼラ様を、崇め敬いそして平伏すがいいのです!」 彼はゴーグルのゴムを少し緩めると、トウカゲに言われた通りにそれを頭に装着した。早速彼はゴーグル掛けてみるが、視界は普通の眼鏡を掛けているのと変わらない。 「向かって左のレンズ横に、切り換えようのスイッチがある。それを押さないと暗視状態にならないから、注意するよおに」
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