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「む、僕の性別は関係ないだろう」 グンジと呼ばれた、青い瞳の線の細い少女は、さらに二本の弓矢を放つ。それに射抜かれた男がまた二人戦場から落下した。ぴったりとした伸縮性の良さそうな服が、少女が動く度にその細身の体型を、こじんまりとした乳房を際立たせる。 「相っ変わらず成長しないな、特に胸」 「失礼だな、これでも日々たゆまぬ進化を遂げているよ。微々たるものではあるがね」 助けが入って余裕が出来たのか、主人公、クレイナが軽口を叩いた。 「増援か、情報にはなかったが仕方ねえ。こいつらはここで止めるぞ」 トウカゲが飛び出したのに続き、まだ戦場となった屋根の上に残っていた元『釣りをする男』も動き出す。しかし。
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