青空の元

4/4
前へ
/4ページ
次へ
「ま、まあそれだけじゃないケド……。」 「他になにを望むんだ?出来ることならやってやる。」 「人殺し!!」 「勝手にやってろ。」 「じゃさ、トランプ」 「第一、生徒会長とあろう人物が校則破って良いのかよ?」 「だって…………………………。最近は、栄麻が一緒に遊んでくんないンだもん。たまには、遊ぼうよ~。」 ったく、それならそうといやぁ良いもんを… 「しゃーなしだ。やってやるよ。」 「わーいわーい♪」 「んで、何すんだ?」 「栄麻が決めて良いよ。」「ん~。……………じゃ、ポーカーでどうだ。」 「ぽぉかぁ?なにそれ?」「やってれば解るさ。トランプ版の麻雀みたいなもんだ。」 「ふーん、じゃ速くやるわよ。ぽぉかぁを」 学校が始まるまであと一時間はあるな。 ものを覚えんのが得意な音穏ならすぐに覚えられんだろ。俺はそう考えながらも、トランプの束を念入りにシャッフルするのであった。 後談だが、彼女は最終的にロイヤルストレートフラッシュを出すまでになっていた。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加