青空の元

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青空の元

俺、行雲栄麻は今日も生徒会室へと足を運んでいた。猛スピードダッシュで。 理由は、後にわかるだろう。 説明より行動を。そして、その行動が花開くように俺は今日も、灼熱の日照りで俺を照らす太陽を憎みながらも、猛スピードダッシュで学校の生徒会室へと向かっていた。 が、結局俺の行動は花開かなかったのだった。 「遅れてスマン!!」 俺は、生徒会室の扉を開けると共にみごとなほど綺麗な土下座ヘッドスライディングをした。 「謝って済むなら警察は要らんのだぁぁぁぁい!!」 無数の物体が俺目掛け飛んできたが、俺は動かなかった。否動くとさらに厄介なことになることが解っていたため動くことが出来なかった。 「ったく、あんたはいつになったら学ぶのよ…………。」物体の雨が止んだため顔をあげると、金色短髪の少女が立っていた。 「む?あんた、今失礼なこと考えなかった?」 「いえ、なんにも考えてませんよ~。」 こいつに、『少女・幼女・ロリ』の三単語のどれかを言えば即刻半殺しの後、その生首を朝礼台に曝されることになりかねない。 「とりあえず、校庭を百周の後、腕立て及び腹筋千回の刑ね。」 「どこの拷問だよ!?」 「ヨーロッパ中世時代に行われていた拷問だよ?」 「本当にあった拷問なのかよ!!」 「ちなみに、死亡率は150%よ。」 「余分だよな!?50%の人は余分に絶命してるよな!?」 「見てた方も相当辛かったのね……。アーメン。」 彼女は、懺悔を始めた。そう思うならば、まず物を投げる癖をどうにかしてもらいたいところだ。 「ところで、他のメンバー達はどうしたんだ?」 「雪ちゃん先輩は、用事があるらしく朝は来れないって言ってたわ。桜真君は、葬式で学校休み。小鳥遊姉妹は、特に連絡はないわ……ま、多分あたしとあんただけだと思うわ。」 ま、マジかよ…………。神よ、俺は何をしたってんだよ 「ねぇ、栄麻。」 彼女が、何故俺のことを呼び捨てで呼ぶか?それは、俺と彼女が幼馴染みだからである。しかも、現在は高校の生徒会長(何故、こんな奴がなれたのだろうか?)をやっている。 神楽坂音穏。こいつとは、言うならば腐れ縁というやつで、今も時々遊んだりする。 端から見れば、恋人同士に見えるらしいが、それは断じて違う。たとえ、天地が逆転しても恋人同士なんぞであるはずがない。 俺は、ロリコンではないしな。 ふざけんなっていう話である。 「よいしょよいしょ失礼なこと考えてるよね?あんた」
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